毎日評価する理由/SBT の実際/失敗のサイン/抜管を決める最後の関門は気道。
離脱を主治医の感覚に任せると、必ず遅れます。毎朝、全患者に同じチェックを行うことが標準です。
呼吸器の補助をほぼ取り去り、抜管後に近い負荷をかけて耐えられるかを見るテストです。
| 方法 | 設定 | 特徴 |
|---|---|---|
| PSV 法 最も一般的 | PS 5〜8 cmH₂O + PEEP 5 cmH₂O | チューブの抵抗を補う分だけ補助する。忍容性が高い |
| CPAP 法 | CPAP 5 cmH₂O のみ | PS なし。より厳しい条件 |
| T ピース法 | 回路から外し、酸素のみ流す | 最も抜管後に近い。負荷は大きい |
実施時間:30分で十分とされます(30分と120分で成功率は変わらないという報告があります)。長期挿管例や神経筋疾患では 120分まで延ばすこともあります。
数値化した補助指標として RSBI(浅速呼吸指数)があります。
浅く速い呼吸(小さい TV × 多い RR)は呼吸筋疲労のサインです。RSBI はその程度を1つの数字にしたもので、SBT 開始 1〜2 分後に測定します。
SBT に成功しても抜管できるとは限りません。呼吸ができることと、気道を守れることは別問題です。
| 確認項目 | 見方 |
|---|---|
| 咳嗽力 | 指示で咳ができるか。カード法(チューブの先にカードをかざして飛沫がつくか)で評価することもある |
| 分泌物の量 | 吸引の頻度が 2 時間に 1 回を超えるようなら抜管失敗のリスクが高い |
| 意識・嚥下 | 気道を防御できるか |
| 喉頭浮腫 | カフリークテスト(下記) |
カフの空気を抜いた状態で、チューブの脇から空気が漏れるかを見ます。漏れが少なければ喉頭が腫れてチューブとの隙間がない=抜管後に上気道閉塞を起こす危険を意味します。
抜管は終わりではありません。再挿管率は 10〜20% あり、再挿管となった患者は予後が悪くなります。抜管後 48 時間は要注意期間です。