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まとめ

栄養管理 早見表

数字を1ページに。当直や回診で開く用。各項目から本文へ飛べます。

順番は4つ。①低栄養を見つける → ②必要量を決める → ③ルートを選ぶ → ④安全に始める。
落とし穴は入れなさすぎより、急に入れすぎです。
1

見つける(GLIM基準) → 第1章

区分基準(1つ以上ずつ該当で低栄養)
表現型体重減少 6か月で5%超/低BMI 70歳未満18.5未満・70歳以上20未満(アジア)/筋肉量減少
病因摂取量が必要量の50%以下が1週間超、または何らかの低下が2週間超/疾患・炎症
重度体重減少 10%超/6か月/BMI 70歳未満17.0未満・70歳以上17.8未満
アルブミンは栄養の指標ではない。炎症で下がり、半減期3週間で動かない。見るのは体重の推移と実際の摂取量
2

必要量 → 第2章

項目目安
エネルギー25〜30 kcal/kg/日(またはHarris-Benedict×活動係数×傷害係数)
たんぱく質正常 0.8〜1.0/軽度 1.0〜1.2/中等度 1.2〜1.5/高度 1.5〜2.0 g/kg/日
水分30〜35 mL/kg/日(発熱1℃ごとに約150 mL追加)
NPC/N比150〜200(100未満=糖・脂質を足す/200超=アミノ酸を足す)
使う体重条件
実体重BMI 18.5〜29.9
理想体重 = 22×身長(m)2やせで必要量が過小になるとき
調整体重 = IBW+0.4×(実体重−IBW)BMI 30以上
3

ルート → 第3章

腸が使えるなら腸を使う
開始は早く(24〜48時間)、増量はゆっくり
判断内容
経腸の真の禁忌腸閉塞・腸管虚血・活動性消化管出血・難治性嘔吐・循環動態不安定
禁忌ではないもの腸蠕動音の微弱・排ガスなし・誤嚥リスク・術直後
経鼻胃管4週間まで
胃瘻4週間を超える見込み。半固形剤が使えるのはここ
末梢静脈栄養2週間まで・1日 800〜1,200 kcal が限界・浸透圧比 約3まで
中心静脈栄養それ以上。抜くところまでが治療
4

経腸栄養の数字 → 第4章

項目目安
開始速度20〜50 mL/時
維持速度75〜125 mL/時
増量1日ごとに20〜25 mL/時ずつ、3〜7日で目標へ
頭位挙上30〜45度、投与中と投与後1時間
フラッシュ投与前後に白湯 20〜30 mL
下痢=中止ではない。①薬剤(ソルビトール・マグネシウム)②CDI(抗菌薬使用中+発熱)③速度 ④浸透圧 ⑤衛生 の順に確認し、速度を落として続ける
半固形剤=最初から高粘度、胃瘻専用胃内ゲル化製剤=投与時は液体で細いチューブ可。ただし胃酸が少ないとゲル化しない(PPI併用例・高齢者で注意)。
5

静脈栄養の数字 → 第5章

3号液は栄養ではない。ソルデム3A 1,500 mL = 258 kcal・アミノ酸ゼロ。絶食が3日を超えるなら切り替える。
項目基準
GIR4〜5 mg/kg/分 以下 = 糖質(g)×1000÷体重÷1440
脂肪の速度0.08 g/kg/時 以下(20%製剤で0.4 mL/kg/時)。100 mLは72分以上
脂肪の1日量1.0 g/kg/日程度(上限2 g/kg/日)
ビタミンB1静脈栄養:3 mg/日以上経腸のみ:1.1〜1.4 mg/日
製剤B1微量元素
エルネオパNF3.0 mg/袋5種(鉄・亜鉛・銅・マンガン・ヨウ素)
フルカリック1.5 mg/袋亜鉛のみ
ネオパレン1.95 mg/袋亜鉛のみ
ハイカリックRF(基本液)0 mgなし。ビタミン剤の併用必須
ビタジェクト注キット3.0 mg/キット
ビタメジン静注用/アリナミンF100注100 mg
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refeeding症候群 → 第6章

高リスク(いずれか1つ)
・BMI 16未満 ・体重減少 15%超/3〜6か月
10日超のほぼ絶食 ・開始前からK・P・Mgのいずれかが低値
高リスク(2つ以上)
・BMI 18.5未満 ・体重減少 10%超/3〜6か月
・5日超のほぼ絶食 ・アルコール多飲、インスリン・化学療法・制酸剤・利尿薬の使用歴
項目内容
開始量高リスク 10 kcal/kg/日/きわめて高リスク(BMI 14未満・15日超)5 kcal/kg/日
目標到達4〜7日以上かけて(ASPEN:1〜2日ごとに目標の33%ずつ)
ビタミンB1糖より先に。チアミン 200〜300 mg/日を最初の10日間
電解質補充K 2〜4 mmol/kg/日/P 0.3〜0.6 mmol/kg/日/Mg 0.2 mmol/kg/日(静注)
測定頻度最初の3日間は 12時間ごとにP・K・Mg
診断(ASPEN)5日以内のP/K/Mg低下率 10-20%軽症・20-30%中等症・30%超が重症
飢餓が長いほど
開始量は少なくする
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モニタリング → 第7章

項目頻度
体重週2〜3回(同条件で)
実際に入った量連日(指示量ではなく看護記録)
血糖開始直後は1日4回
電解質(Na・K・P・Mg)開始初期は連日
肝機能・胆道系週1回
中性脂肪脂肪乳剤使用中は週1回
カテーテル刺入部連日
急性期は目標の7〜8割で十分。過剰投与は高血糖・脂肪肝・CO2産生増加・浮腫を招く。原因不明の発熱ではカテーテル関連血流感染を疑う。
8

病態別 → 第8章

病態動かす項目
保存期CKDたんぱく質 0.6〜0.8 g/kg/日。K・P・水分・塩分を制限
透析導入後たんぱく質 1.0〜1.2 g/kg/日(むしろ増やす
肝不全BCAA・Fischer比。就寝前補食(LES)。アミノレバン点滴静注は脳症の治療薬で栄養製剤ではない
糖尿病製品を変える前に総量とGIRを確認
心不全水分・塩分。高濃度製品は製品中の水分も少ない
呼吸不全高脂質・低炭水化物製剤は推奨されない。CO2を決めるのは総エネルギー
周術期絶食を長くしない。絶食を指示した人が栄養も指示する
終末期差し控えという選択肢。「する/しない」の二択ではない
tool

計算はツールで

NST栄養管理シミュレーター必要量を算出し、41製品から組み立てて充足率・GIR・NPC/N比・ビタミンB1・電解質を自動でチェック。
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免責事項:本コンテンツは医療従事者の学習・参考を目的としたものであり、医療機器ではありません。記載内容は一般的な目安であり、実際の投与量・投与速度は個々の患者の病態、腎機能・肝機能、施設のプロトコル、および最新の添付文書に従って判断してください。最終的な判断は必ず担当医師が行ってください。