ST 上昇
STEMI … 解剖学的なまとまり/凸型が多い/対側性 ST 低下あり/数時間で動く
急性心膜炎 … びまん性/凹型/対側性変化なし/PR 低下が特徴
早期再分極 … V2〜V5 中心/凹型・J 点にノッチ/経時変化しない
Brugada 症候群 … V1・V2 の coved 型 ST 上昇+陰性 T。発熱で顕在化
たこつぼ症候群 … 広範な ST 上昇 → 深い陰性 T と QT 延長へ。STEMI と区別できない
左室瘤 … 陳旧性前壁梗塞後に ST 上昇が残存。異常 Q 波を伴い、経時変化しない
左室肥大・左脚ブロック … 二次性 ST-T 変化。深い S 波のある誘導で ST 上昇に見える
ST 低下
心筋虚血(NSTEMI・不安定狭心症) … 水平〜下降型。症状と経時変化を併せて評価
後壁梗塞の鏡像 … V1〜V3 の ST 低下+高い R 波+陽性 T。V7〜V9 を追加
左主幹部・多枝病変 … 広範な ST 低下+aVR の ST 上昇 重症
左室肥大(strain パターン) … 高い R 波の誘導(V5・V6・I・aVL)で ST 低下+陰性 T
ジギタリス効果 … 盆状(お皿型)の ST 低下。中毒とは別
低 K 血症 … ST 低下+U 波+T 平低
頻拍そのもの … 頻拍中は非虚血性の ST 低下が出うる。停止後に再検する
判断のコツ
1誘導だけの変化は採用しない。隣接する2誘導以上のまとまりで評価する
前回の心電図を探す。「異常か」より「変化したか」のほうが強い情報
迷ったら STEMI として扱い、循環器に相談する。見逃しの損失のほうがはるかに大きい